Dobot Magician導入後のインタビュー/茨城高専 関口先生

この度は、DobotMagicianと弊社にて開発しました教材のご導入をいただきましてありがとうございました。実際に、講義でのご活用状況について、お聞かせください。

(GRIPS)Dobot Magicianを教材として導入してみての率直なご感想はいかがでしょうか?

(関口先生)今回は、電気電子系の国際創造工学科にて導入した。DobotMagicianを導入する以前は、他社のロボットアームを使っていたが、コスト面で数をそろえることが難しく、実験での活用が難しかった。その点、今回は比較的低予算で実験装置をそろえることができた。教材はボリュームが多く、まだ全てを活用できていないが、カメラを使ったロボットビジョンシステムや、ラズパイ上でのPythonプログラミングなど、応用の可能性を感じている。

(GRIPS)今後の活用ができそうとのこと、一安心しました。今後もぜひ、サポートさせていただきたいと存じます。また、その後の発展形についてもご希望いただけましたら幸いです。

教材の導入に際して、具体的な要件はありましたか?また今回の教材はそれを満たしていましたか?

(関口先生)特に具体的な要件まで落とし込んではいなかったが、ロボティクス、ビジョンシステム、ボードコンピュータを使ったプログラミング実習が基本的な要件でした。内容としては今のところ十分かと思われます。利用者側で様々な応用ができそうなので、引き続き活用方法を検討していきたい。

(GRIPS)オープンソース技術をつかっているので、弊社の教材の枠を超えて独自の活用方法を検討できます。是非、さまざまなご活用を検討ください。

実際に実験の授業で利用してみて、学生さんの反応などはどうでしたか?

(関口先生)楽しみながらやれてるようだ。既に講義でC言語などを学んだ経験のある学生は、特に細かい説明がなくても、テキストを見ながら自分たちでどんどん進めていけているようだ。OpenCVなどのモジュールの利用については、初めての学生が多いため、課題をこなしながら理解を深めていけると思うが、画像処理の原理的な部分は別途、補足が必要かもしれない。今後もサポートをお願いしたい。

(GRIPS)承知しました。画像処理については、工業応用でよく利用される、ノイズ除去や色判定、ディープラーニングによりオブジェクトの分類などが教材に準備されています。講義で扱われる当該技術についても連携をとりつつ教材に反映できればと考えております。

今後のご利用、応用計画などはありますか?

(関口先生)まずは、今回導入した教材の活用を進めていきたい。ボリュームが多いので4半期くらいのシラバスには適用ができると考えている。その後、発展的な応用については、他の先生とも連携しながら考えていきたい。

(GRIPS)運用上、気になった点や改善すべき点はありましたか?

(関口先生)ロボットアームに付随するポンプユニットのエアチューブがアームを動かす際、絡まることがあったので設置を考えないとならない点が若干煩わしかったが、その他は今のところ問題はない。導入した一部の機体に不具合が見つかったため、対応をお願いしたい。

(GRIPS)ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。原因の究明と対策をご提案します。初期不良については弊社にて1年間の保証がございますので、無償での修理、または良品との交換を行いますのでご安心ください。

(関口先生)機器の操作については、毎回のサポートなどは特に必要ないため、今後も継続的に活用していきたい。

コロナ禍のため、なかなか対面で説明を受けることが難しいが、今後もサポートに期待したい。

(GRIPS)承知しました。機器の使用法のみならず、講義や実験での応用について、ご要望など頂けましたら今後の教材開発、拡充に参考にさせていただきたいと存じますので、引き続きのお付き合いをよろしくお願いいたします。

本日はお忙しいところ、インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

GRIPSでは引き続き小型ロボットアームやオープンソース技術を組み合わせたロボティクス、IoT教材の開発をご利用者様からのご意見やアドバイスをいただきつつ進めてまいりたいと考えております。今後とも変わらぬアドバイス、ご要望をいただけましたら幸いです。

<茨城高専/関口研究室の紹介文>

本研究室では、再生可能エネルギーを使用したシステムについて研究を進めています。茨城県は、10kW 以下の設備はもちろん、メガソーラーの大規模設備に至るまで、全国でも有数 の PV 設置県です。最近では、身近に PV システムが系統連系されている光景をみることが できます。本校にも 50kW 級の PV システムを設置していて、その出力分析や出力予測など の研究に取り組んでいます。また、燃料電池を使用した温室の温度管理等の研究にも取り組 んでいます。

国立茨城工業高等専門学校は、科学技術者を育成する大学と同様の高等教育機関です。 中学校卒業生を受け入れて5年間の教育を行う本科は、国際創造工学科1学科4分野で構 成され、卒業生は準学士となります。専攻科は、主として本科卒業生を対象に2年間の教育を行い、修了生は学士号を取得できます。茨城高専では3つのポリシーに従って教育を進めます。その教育内容は実社会で役立つ ものを中心に、実験・実習などを重視した実践的なものが多く、その結果、本科・専攻科 とともに求人倍率は高水準を維持し、また、大学3学年や大学院への編入・進学率も高い 現状にあります。加えて、地域との密接な連携を重視し、教育面だけでなく、研究面にお いても、茨城の地域社会に貢献できるように、努力しています。

<GRIPSのSTEM教育についての紹介>

GRIPSでは、オープンソース技術を活用した企業間オープンイノベーションプロジェクトの知見を踏まえ、産業応用を意識した実践的な教材の開発とワークショップや講習会のご提案を行ってまいります。また、教育機関の先生方とともに、教える人と学ぶ人が出会える場の醸成に努めてまいります。

公式ウェブサイト:https://grips.co.jp/

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